月に願う

月には不思議な力があります。
太古の時代から、人類は月に思いを寄せてきました。
現在でも、新月に願いをかけるなど、
人々が月に特別の思いを持っていることに違いはありません。
古代万葉人とそんな月とのさまざまな関係は、
現代の私たちにも影響を残しています。

新月に願いを

古代から月の満ち欠けをベースにした
生活が長く続いていましたので、
現代にもその影響は残っています。

たとえば、日本では現代でも、
毎月初めの1日に神に感謝を捧げる
風習が残っています。

「ついたちまいり」として、
神社に参拝し神に感謝を捧げる風習です。

昔から、毎月1日と15日には神棚へ
榊を挙げたり、お水やお神酒、榊をお供えして、
1か月無事に過ごせたことの感謝と
新しい月の無病息災や家内安全などを祈願する
方もいらっしゃるでしょう。

新月のときには、犯罪が増えたり、
鬱になったりしやすいという
統計結果があるそうです。

逆に、人間の自然の「脳力」が高まるという意味合いもあり、
直感が鋭くなって新しいアイデアが閃いたり、
振り返ったりするにも良い時期でもあるようです。

新月や満月には願いごとを紙に書くと望みがかないやすい
といわれるのは、そんな月の心身への影響が
私たちにも及んでいることを
人類の知恵として知っているからなのでしょう。

月立ち(一日月、新月)
この新月ですが、万葉集では、「月立ち」として歌われています。

あらたまの 月立つまでに来まさねば 夢にし見つつ 思ひぞ我がせし

あらたまの つきたつまでに きまさねば いめにしみつつ おもひぞわがせし

あらたまの月が改まるまでに
あなたがおいでにならなかったので、
夢に見つつけながら、
もの思いをしていたことですわ。

古代の夜は大変に暗かったのでしょう。
今よりも月明かりはずっと明るく感じたでしょう。

実際に人々は月の満ち欠けや月の位置、
運行によって月日や時間を数えていました。
方位も月の出が目安でした。

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