映像報告 Part6 「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」 女性国会議員とマイノリティー議員(社会民主党)


映像報告「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」
Part6  女性国会議員とマイノリティー議員(社会民主党)


 社会民主党の前国会議員アン・クリステイーン・ヨハンソン氏とゲイ議員でもあるボリエ・ヴェストルンド氏を取材。マイノリティーから政治家への歩みや政治家としての日常を取材。地域による格差や、失業問題と若い女性の保守化など最近の問題点もお聞きしました。
 取材を終えての感想。スウェーデンの男女平等は、必ず、男女とも働くということ。そのかわり保育など政府から提供、介護なども社会が必ず提供するかたちになっています。しかし、スウェーデンの介護サービスの実情は、各自治体により大きなばらつきがあり、護の実施責任は各自治体なので、介護の量・質の決定には住民の意志が反映されます。スウェーデンの老人福祉は完璧の印象があるが、スウェーデンに住んでいる日本人からは、高齢者に必要とする支援が十分届いていない現状も感じました。
 最近の主な課題は、ソーシャルメディアの急激な発達に伴い、性的側面(特に若年女性の)へのフォーカスが強まり、それに伴う性的犯罪・差別などが増える傾向にあることも
問題視されています。また、スウェーデンでも、若い世代では就職の難しさも相まって、保守回帰とも見える結婚や家事・育児重視の傾向が見えます。
 かつて、労働組合活動から国会議員へ、地方の女性もゲイも国会議員として活躍しているスウェーデンで、男女平等も、もっと過激な形で押し進められていた時代から、若者の間でも少し変わり、後退して昔ながらの価値観に戻ろうとしている傾向もみえはじめています。

女性活躍×政治×幼児教育
映像報告「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」
10月配信のお知らせ


 「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」は、シリーズ「スウェーデンから見た日本の再構築」から学んだことをベースに、2014年2月に行なったスウェーデン視察の報告です。ウプサラ市に居住、勤務する人達を取材し、男女平等先進国と言われているスウェーデンの実情の一部を探りました。政治、教育、家庭、子育てを両立させて働く女性たちに関する6つの報告をお届けします。

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