ヨーロッパの春の訪れを祝う5月祭と真夏の夜の夢
ヨーロッパの春の訪れを祝う5月祭と真夏の夜の夢
ヨーロッパの春の訪れを祝う5月祭は、草木の精霊を祀り豊穣を祝う日でもあります。
5月祭(5月1日)や精霊降臨祭(キリスト教の祭日。復活祭後50日目の日曜日。「五旬節」「五旬祭」は 森や山に行き、夜を徹して楽しむ日なのです。五月柱を立て、踊り。草木の精霊、大地の女神 マイア(mayの語源)に祈りをささげます。
ヨーロッパの春の訪れを祝う5月祭は、草木の精霊を祀り豊穣を祝う日でもあります。
5月祭(5月1日)や精霊降臨祭(キリスト教の祭日。復活祭後50日目の日曜日。「五旬節」「五旬祭」は 森や山に行き、夜を徹して楽しむ日なのです。五月柱を立て、踊り。草木の精霊、大地の女神 マイア(mayの語源)に祈りをささげます。
エリザベス朝前後には民衆の間で最も広く行われた踊りであったイギリスの民俗舞踏。5月祭りの村芝居では、変装が行なわれ、男性が女性になったり道化やボビ―ホースも参加する。生きていることの歓喜が歌や踊りに表現されるのです。写真はモリスダンスを踊る人々です。
Cotswold en:Morris dance with handkerchiefs, en:Oxford, 2004-05-01. Copyright © Kaihsu Tai. |
シェイクスピアの「夏の夜の夢」には、村芝居とモリスダンスなどの要素がちりばめられていて、当時の雰囲気を知ることができます。
作品は夏至の頃を舞台としていますが、6/24は、洗礼者ヨハネの祝日でもあり、人々は草花で戸口をかざったり、たき火を焚いて祝うのです。4人の恋人たちが森の繰り広げる恋の体験は、夏至ではなく5月まつりに設定されていますが、5月まつりは結婚式が行なわれる日であり、結婚の祝宴で幕をとじるのです。「夏の夜の夢」あらすじ
アテネの厳しい法が恋人たちの結婚を妨げている。父親イージーアスは、娘ハーミヤをディミートリアスに嫁がせたいのだが、ハーミヤはライサンダーに恋している。父親への不従順は厳しい時代である。ハーミヤ、ライサンダー、は駆け落ちして森に逃げ込む。ハーミヤの親友のヘレナはディミートリアスに夢中であるが、ディミートリアスはハーミヤに恋している。一方、アテネの大爵シーシュースとヒポリタは、4日後に結婚式を控えている。村の職人たちが、婚礼の夜に余興でお芝居をすることになっている。その村芝居の稽古も森の中で行なわれる。
森の中で、妖精の王オーベロンと女王テイターニアが口論の最中。オーベロンは恋の気まぐれ草という薬草を妖精パックに摘みに行かせる。薬草の花の汁は、目覚めて、最初に目にしたものに恋するように魔法をかけるもの。王オーベロンは、妖精パックは、いたずらで、村井芝居の稽古をしているボトムの頭をロバの頭にかえてしまう。4人はパックの恋の気まぐれ草のおかげで恋人同士になる。ハーミヤはライサンダーと、ディミートリアスはヘレナと。最後に楽しいシーシュースとヒポリタの結婚式でモリスダンスや村芝居が行なわれる。
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