マザーグーズとなぞなぞ歌


マザーグーズとなぞなぞ歌


マザーグースとは、イギリスやアメリカを中心に親しまれている、英語の伝承童謡で,
いろいろな映画や物語などに引用されています。実は「なぞなぞ唄」、「子守唄」、「遊戯唄」、「早口唄」、「物語性のある唄」、「積み上げ唄」、「暗記歌」など様々な種類があります。内容はちょっと怖いものが多いのですが。





London Bridge ロンドン橋
ロンドン橋 落ちた
落ちた 落ちた
ロンドン橋 落ちた
マイ・フェア・レディ
London Bridge is broken down,
Broken down, broken down,
London Bridge is broken down,
My fair lady

『案外、知らずに歌ってた童謡の謎』合田道人/著等から。歌詞には、「金と銀の橋では盗まれるから見張り番を置こう」という箇所があり、この「見張り番」が橋を造るときの人柱のことともいわれています。


Ring-a-Ring-o' Roses
Ring-a-Ring-o' Roses,
A pocket full of posies,
Atishoo! Atishoo!
We all fall down.
バラの花輪だ 手をつなごうよ,
ポケットに 花束さして,
ハックション! ハックション!
みいんな ころぼ。


「バラ」はペストの症状の赤い発疹、「花束」はペストを防ぐための薬草の束、「ハックション」は病気の末期症状、そして最後に「みんな ころぼ」で死んでしまうのです。

Ring-a-Ring-o' Roses - Wikipediaより


My mother has killed me
お母さんが私を殺して
お父さんが私を食べている
兄弟たちはテーブルの下で私の骨を拾い
冷たい大理石の下に埋めたの
My mother has killed me,
My father is eating me,
My brothers and sisters sit under the table,
Picking up bury them under the cold marble stones

グリム童話にも同じ原型を持っているものがありますね。

ハンプティ・ダンプティ
ヨーク朝最後のリチャード3世を表しているという説もある。
シェイクスピアの歴史劇「リチャード3世」では、背骨がまがって足も不自由、殺戮を繰り替えす、体も心もねじれた強烈な悪役として描かれています。

『鏡の国のアリス』ルイス・キャロルの中で鏡の国に迷い込んでしまった少女アリスに対して、塀の上に座ったハンプテイ・ダンプテイは尊大な態度で言葉について解説するのです。


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