イギリスのエリザベス朝時代に

さて、エリザベス朝時代には、イギリスのルネッサンス文化の黄金期をむかえました。

演劇では、シェイクスピアのが大活躍します。

「世界はひとつの舞台、男も女も皆役者」お気に召すままからの名言です。
 今日は、この時代の音楽を知るために、シェイクスピアの作品の中でもっとも音楽が効果的に使われている作品である十二夜』についてお話します。
1601年、イタリアのオーシーノ公爵がエリザベス1世に招かれた時の演劇で、シェイクスピア喜劇の最高傑です。五月祭の村芝居の特徴であった変装という手法が持ち込まれたり、道化がワイズフールとして活躍し、間違いの喜劇が起きるのですが、ロマンス性があって非現実性があります。舞台はイリリア。エリジウム(幸福な楽園)を思わせる場所
に設定されています。

エリザベス1世の時代は、華やいだ文化が栄えた黄金時代でした。
1603年エリザベス崩御、華やかな時代が終わり、ジェームス1世即位
その後、厳しい宗教紛争の時代が来ることに。ピューリタンがいよいよ力を持つ時代に。
1649年ピューリタン革命。ジェームス1世の後のチャールズ1世は処刑され
1640年代には劇場も封鎖されることになりました。
『十二夜』で暗闇から救い出されたマルボリオの台詞が予見しています。
『覚えていろ。一人残らず復讐してやる』
『十二夜』は芸術の黄金時代のひとつの記念碑でもあるのです。次回はそのお話です。


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